既にこの地を訪れた方も沢山いるかも知れませんが、まだ見ぬ方々の為にやはりココはご紹介すべき場所かと思いたった次第です。壮大な景色=海外というイメージがあるかもしれませんが決してしんな事はありません。
ここ黒部でも十分壮大さが味わえるんです。そんな黒部峡谷は富山県黒部市の黒部川中流 から上流域にある峡谷(V字谷)で、飛騨山脈北部を立山連峰と後立山連峰に分断する極めて大規模な峡谷です。
本当にここは大自然の壮大さをまじかに感じさせてくれる場所でもあるんです。当然のごとく国の特別天然記念物(天然保護区域)及び特別名勝指定になっている場所です。新潟県の清津渓谷・三重県の大杉谷とともに日本三大渓谷の一つです。またこの黒部は山・川・海に囲まれ雄大な大自然やその恵みを受けた美味しい味覚の宝庫でもあるんです。
北陸新幹線の開通で都心からもアクセスがしやすくなったここ黒部を今回は余すとこなくご紹介しますね!
そもそもなぜこんな秘境に電車が?
ここ黒部峡谷は立山連峰と後立山連峰の間を流れる黒部川が長い年月を掛けて刻み込んだ日本でもっとも深くもっとも大きな峡谷です。この険しい谷と厳しい自然は長い間人々を寄せ付けませんでした。そんな中この黒部峡谷で本格的な電源開発が始まったんです。
なんとその走りは大正12年に黒部川水系の発電所建設のための資材運搬用鉄道として宇奈月~猫又間約12kmの軌道敷設工事に着手しました。以後、大正15年10月/宇奈月~猫又間、昭和5年8月/猫又~小屋平間、昭和12年7月/小屋平~欅平間がそれぞれ運転開始になり現在の路線となっているんですね。
元々は資材運搬のための専用鉄道でしたが時を経て地元の方や黒部の自然を愛する人から「観光用列車」として利用したいとの声が強まり昭和28年11月に関西電力が地方鉄道業法の許可を得て「黒部鉄道」として営業運転を開始したのが現在トロッコ電車の愛称で親しまれている黒部峡谷鉄道というわけです。
トロッコ列車旅の始まりは宇奈月温泉駅から
ここ宇奈月温泉は黒部川の渓谷沿いなどに旅館が立ち並ぶ温泉地です。その宇奈月温泉が峡谷美を愛でる黒部峡谷鉄道の出発拠点なんです。温泉フリークの私としては宇奈月温泉のお話もしたのはやまやまですがまずはトロッコ列車のたびに出かけましょ!
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【5月1日〜11月30日(片道運賃)】全区間運行トロッコ列車の運賃
リラックス・特別客車
リラックス車両券 | 530円 |
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特別車両券 | 370円 |
トロッコ列車の種類
このほかにもいろんな種類の客車があるんです。全部乗れるかな?これからの季節は個人的にはやっぱり両サイドopenの普通車。小さなお子ちゃまがいるなら迷わずリラックス車かな。
宇奈月駅〜黒薙駅周辺の見どころ
「新柳河原発電所」
この区間の一番のビュースポットはやはり新柳河原発電所。ヨーロッパの湖に佇む古城のような景色でしょ!
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「後曳橋」
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黒薙駅~鐘釣駅周辺の見どころ
「黒部万年雪」
百貫山に降った雪が落ちて蓄積していてここは夏でも解けずに残っていて対岸の展望台から一望できるんです。
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鐘釣駅~欅平駅周辺の見どころ
「名剣橋」
ここから眺める名剣山はホント迫力があります!新緑の緑と橋の欄干の赤がいい感じでしょ!
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「竪坑エレベーターで行くパノラマ展望台」(要予約)
関西電力の竪坑エレベーターを使ってしかたどりつけない特別な場所なんです。360度黒部峡谷を見下ろせるスポットです。この特別プランは黒部峡谷欅平周辺の魅力アップを図るため、富山県、黒部市、関西電力、黒部峡谷鉄道、宇奈月温泉観光局が連携協力し商品化したプラン。
金~月曜日の間1日4往復しています。2日前までの事前予約が必要。
料金は黒部峡谷鉄道の往復運賃こみで、大人6000円 小学生(5-6年生のみ)4000円ですが、欅平駅までの往復運賃差し引いたら一人2000円ぐらいで、所要時間は約6時間なので絶対行くべき!
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本当の秘境を・・
ココまでは特別な登山用具は全く必要ありません(竪坑エレベーターで行くパノラマ展望台ツアーを利用する場合は申し込み時に服装の注意事項があるので注意してね)が、実は黒部峡谷鉄道の欅平駅終点から奥に入ったところから始まる「黒部ダム水平歩道」なる道があるんです。こここそが完全な日本の秘境なんです。
黒部川上流沿いに約 13 km にわたって延びる歩道。歩道とは名ばかりで完全な登山道で黒部峡谷の核心部「下ノ廊下」を通るんです。道幅は狭いところでなんと80㎝。当然普段着なんかではいけません。ヘルメット着用!命がけ!そんな人が入れる秘境中の秘境をちょっとだけご紹介しときますね。
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秘湯黒薙温泉
黒薙温泉旅館
おまたせしました温泉フリークの皆様!黒部峡谷紹介するとどうしても温泉後回しになっちゃうんです。でもここからは「秘境の秘湯」をじっくりご紹介。実はココ、黒部峡谷鉄道の開通に伴い開湯した温泉かと思いきやとんでもないなんと1868年江戸時代末期の開湯なんです。黒部峡谷鉄道の開通と同じくは出発地の宇奈月温泉なんです。
まさに深山幽谷の隠れ湯という言葉がピッタリ!その大露天風呂のとなりから「噴泉」常時見れるわけではないのでみれたらラッキー!地球の息吹をまじかで感じれますよ。
源泉名 | 黒薙温泉 |
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泉質 | 弱アルカリ性単純温泉(低張性高温泉) |
効能 | 神経痛・筋肉痛・五十肩・慢性胃腸消化器病・冷え性・痔病・関節痛・運動麻痺・打ち身 他 |
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秘湯名剣温泉
ここは黒部峡谷鉄道宇奈月駅よりトロッコで1時間20分終点欅平駅より徒歩15分、黒部川の支流の峡谷の絶壁の上に立つランプの灯る宿。当然ながら「日本秘湯を守る会」のお宿です!
どうですか!こんなロケーションで中々温泉なんて入れないですよ。
夕食は山の幸。この場所で食す幸はまずいわけがない。とても美味!
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